駐車場増設の費用、何で決まる?舗装選びと狭小地で使える増やし方のアイデア
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投稿日:2025.11.10 最終更新日:2025.11.02
台風のニュースを見るたびに、「うちのカーポート、飛ばされないだろうか……」と不安になること、ありませんか。
もし屋根が台風で飛ばされて、車や隣の家に当たったら、と考えると心配ですよね。
「何か対策しなきゃ」と思っても、具体的に何をすればいいのか分からない。
そんな方も多いのではないでしょうか。
この記事では、カーポートの屋根が飛ばされるのを防ぐための具体的な対策を、愛知県小牧市で50年以上にわたり外構工事を手がけてきた堀央創建の経験をもとにお伝えします。
【プロフィール】
外構業界で約19年のキャリアを持つ一級エクステリアプランナー。年間120件以上のプランニングを手がけ、タカショーデザインコンテスト銅賞をはじめ受賞歴も多数。モダンデザインの外構、ローメンテナンスの庭、ウッドデッキ・カーポート設計、ライティングを活かした空間演出を得意とし、機能性と意匠性を両立させ、お客様の期待を超える価値ある空間づくりを信条とする。
【保有資格】
1級エクステリアプランナー、ブロック塀診断士、職長・安全衛生責任者
【趣味】
ゴルフ、フットサル
台風が近づいてきたとき、カーポートのためにできる対策は4つあります。
どれも実際の現場で効果が確認されているものです。
予報をチェックして、台風が来る前日までには済ませておくことをおすすめします。
なお、カーポート周辺の物干し竿や植木鉢など、飛びやすいものも忘れずに片付けておきましょう。

屋根パネルを取り外せば、風を受ける面積が大きく減ります。
屋根材(ポリカーボネート板)さえなければ、そもそも飛ぶ心配がありません。
柱や梁だけになるので、倒壊のリスクも大きく下がります。
取り外し方ですが、まず屋根パネル上部の「押え縁(おさえぶち)」という固定材を外します。
ビスで留まっているので、ビスを抜いてからバールでこじれば外れます。
ただ、古いカーポートだとこの部材が劣化で割れやすくなっているので注意が必要です。
押え縁が外れれば、パネルは枠に差し込んであるだけ。持ち上げて引き抜けば取れます。
作業で一番気をつけたいのは安全です。
高い所での重い作業になります。台風が来る直前の強風のなかでは絶対にやらないようにしてください。
脚立から落ちたり、外したパネルが風で飛ばされたりする危険があります。
外したパネルは必ず屋内にしまっておきましょう。
自分でやる自信がない場合は、無理せず業者に頼むのが安心です。
費用は、パネル1枚で1.3万~3万円ほど。
全部外すなら作業費として数万円はかかりますが、万一の被害を考えれば安い買い物かもしれません。
ただし、古いカーポートの場合は注意が必要です。
パネルを外しても、支柱や基礎そのものが劣化していれば倒れる可能性は残ります。
不安な方は一度専門家に見てもらうことをおすすめします。

片側だけに柱があるカーポートは、強風で屋根が煽られると支柱の根元に大きな力がかかるため、横揺れに弱い構造になっています。
この弱点を補うのが「サポート柱(補助柱)」で、反対側に仮の柱を立てるだけで片側支持が両側支持のようになり、グラつきが大きく減るのです。
サポート柱には「着脱式」と「固定式」の2種類があり、それぞれメリット・デメリットがあるため、カーポートの使い方や設置場所に合わせて選ぶ必要があります。
設置費用は1本あたり3〜5万円程度(部材費+工事費)ですが、注意点が2つ。
1つ目は、カーポート本体がすでに劣化している場合、サポート柱を足しても十分な効果は得られないため、根本的な修理や交換を優先すべきだということ。
2つ目は、間に合わせの棒や単管パイプで代用するのは絶対NGで、強風で折れたり外れたりして、かえって危険だということです。
サポート柱や支柱自体の補強・修理については、以下の記事で詳しく解説しています。
大型台風のニュースや大雪の予報を見ると、「うちのカーポートは大丈夫だろうか…」と心配になる瞬間がありますよね。 もし強風で傾いたり、屋根パネルが飛んでしまったりすれば、自宅だけでなくお隣にまで被害が及んでしまう可能性もゼロではありません。 実際、「台風でカーポートが揺れて怖かった」「手で押すと揺

カーポートは年数が経つと、ボルトが緩んでくることがあり、緩んだままだと本来の強度が出ません。
点検してほしい箇所は3つです。
なかでも一番大事なのが屋根パネルのフックボルトで、ここが緩んでいると強風でパネルがガタついて外れやすくなり、振動で屋根材にヒビが入ることもあります。
実際、「台風の後、ビスが緩んでた」という話はよく聞きますし、締め直すだけでずいぶん安定するケースも少なくありません。
点検のやり方は簡単で、脚立で屋根裏に上って目で見て、手で触って緩みをチェックし、緩んでいたらレンチかドライバーでしっかり締めるだけです。
ただし気をつけてほしいのが、錆びて回らないボルトは無理に締めないこと。
無理に回すと折れたり穴が広がったりするので、そういうときは交換を考えてください。
あと、高い所での作業なので慎重に行い、風が強い日は危ないので絶対にやらないでくださいね。
台風の2~3日前、天気が落ち着いているときがベストです。
なお、10年以上経ったカーポートだと、ボルト穴そのものが緩くなっていることがあり(ネジ穴がバカになっている状態)、そうなると締めても効かないため、一回り太いビスに変えるとか、ナットで裏から留めるとか、ちょっとした工夫が必要になります。
費用は、自分でやるなら工具代だけ(数千円)。業者に頼むと1万~3万円くらいです。
部品を交換するなら、それプラス部品代がかかります。
台風シーズン前の5~6月に、年1回は見ておくといいですよ。

各カーポートメーカーは、強風対策用の後付けパーツを出していて、これを使えば屋根パネルの飛散をより確実に防げます。
代表的なのが「屋根材ホルダー」で、屋根パネルと梁をまたぐようにカチッと挟んで、パネルのバタつきや飛散を防ぐ仕組みです。
ポリカーボネートの屋根板は軽くて弾力があるのはいいのですが、強風で下から煽られるとたわんで外れやすく、そこをホルダーで押さえておけば、突風が来てもパネルが持ち上がりにくくなります。
取り付けはフレームに挟み込むだけで難しくなく、価格も1セット数百円~数千円とお手頃です。
他にも、柱の中に入れる補強材(母屋補強材)や、梁と柱の接合部を強くする金具などがあり、たとえばYKK APのジーポートシリーズなら、「耐風性能アップセット」という部品セットで、風速46m/s→54m/sまで強度を上げられます。
選ぶときのポイントは、お使いのカーポートのメーカーと型式に合った純正パーツを選ぶことで、メーカーのサイトや販売店に聞けば、対応パーツの有無と品番を教えてもらえます。
「屋根を外すほどじゃないけど、少しでも安心したい」という方には、ちょうどいい対策です。
ただし、これらのパーツも万能ではなく、想定を超える暴風には勝てないこともあります。
あと、純正品以外を使うと保証が効かなくなる可能性があるので、必ず対応製品かどうか確認してくださいね。

台風対策で「これだけは避けてほしい」という、やってはいけない方法があります。
一見効果がありそうに見えるんですが、実は逆効果なのです。
「良かれと思ってネットをかけたら、カーポートが骨組みごと倒れた」
ネットやテープで屋根を覆うと風を受ける面積が増え、屋根全体が巨大な凧のようになって、風をモロに受けてしまいます。
通常、カーポートの屋根材(ポリカ板)は一枚ずつ独立していて、これは実は強風のときパネルが抜け落ちることで風を逃がす仕組みです。
ネットやシートで全部つなげてしまうと風が抜けず、屋根が一面で風をはらんで、むしろ飛びやすくなります。
その結果、支柱が耐えきれず折れる、あるいは根元から倒れて、カーポート全体が倒壊する可能性が高まってしまうのです。
粘着テープも同じで、暴風には太刀打ちできず、途中で剥がれてシートがバタつき、凧みたいに飛んでいきます。
台風対策にネットが有効なのは瓦屋根の応急処置など、限られた場面だけで、カーポートには使わないでください。
屋根パネルは外すか、サポート柱で補強するか、無理に固定しようとせず専門家に相談することをおすすめします。
屋根パネルをロープで縛るのも、ネットと同じ理由でNGで、屋根が一体化して風をモロに受けます。
カーポート全体をロープで他の構造物につなぐ方法も非常に危なく、想定以上の暴風が来るとロープが切れない限りカーポートは逃げ場がないため、柱ごと引き倒されてしまいます。
ロープが途中で切れたら、その反動で部材が飛び散ることもありますし、専門知識なしに張ったロープでは張力のバランスが取れず、片側に力が集中してかえって歪んでしまいます。
屋根材を全部外してから、フレームだけをロープで地面に固定する方法なら効果的ですが、一般の方には難易度が高すぎます。
専門業者に相談して状況に合った方法を選ぶか、素直に屋根パネルを外すことをおすすめします。
対策が分かったところで、もう少しカーポートの弱点を知っておきましょう。

カーポート、特に片側だけ柱があるタイプは、台風に弱く、屋根が飛ばされやすい構造です。
駐車スペースを広く取るための設計なので、構造上どうしても横風に弱くなってしまいます。
主な理由は4つあります。
片側支柱は、両側や後方に柱があるタイプに比べて横風に弱く、支えが片側だけなので、強風で屋根が煽られると、てこの原理で柱の根元がグラグラ揺さぶられ、構造的に不安定なのです。
一方、両側支持(柱4本)は門型のフレームでしっかり支えるので、強風にも比較的耐えられます。
多くのカーポートの耐風圧性能は風速38m/s程度で、これは「台風の強風域」くらいの強さですが、近年の大型台風だと足りないことがあります。
台風の暴風域では風速50m/s以上になることもあり、標準的なカーポートでは被害を受けるリスクが高まります。
カーポートの屋根パネルは、実はある程度飛ぶことを想定した構造になっています。
ビスやボルトでガチガチに固定されているわけではなく、梁の溝にはめ込んで押さえているだけの状態です。
極端に言えば「風が強ければ抜け落ちる設計」で、なぜこんな作りかというと、屋根材だけ先に飛ばすことで、骨組みの倒壊を防ぐためなのです。
屋根材が全部飛べば風が抜けて、柱にかかる力は大きく減りますが、逆に屋根が飛ばずに無理に耐えようとすると、強風を受け続けて柱ごと倒れる危険があります。
ポリカーボネートなど、軽い素材を使っているのも一因で、軽くて透明な素材が使われているため採光性が高く、車庫入れの際に視界が確保できるメリットはありますが、台風には不利なのです。
柱もアルミ合金で軽く、屋根もポリカーボネートなど軽量樹脂で、強度はあっても、軽い分、風で煽られやすくなります。
だからこそ、台風シーズン前の対策が大切で、場合によっては、より強いカーポートへの交換も検討する価値があります。

「何m/sで必ず飛ぶ」という明確な数字はありません。
ただ、台風の風速レベルの目安は知っておくと役立ちます。
多くのカーポートは、風速38m/s程度の耐風圧性能があります。
以前は34m/sが業界標準だったのですが、近年の強風に対応して38m/s相当が増えてきました。
では、この数値は台風に対してどのくらいなのか。
風速25m/s超で「暴風域」と呼ばれ、人的被害も出始めます。
40m/s超なら大型看板や樹木が倒れるレベルです。
つまり、標準的なカーポート(耐風34〜38m/s)は、台風の強風域には耐えられるものの、大型台風の暴風域では不十分なことがあるのです。
近年は、観測史上最大クラス(瞬間風速60m/s以上)の台風も発生しています。
一方、強風に強いハイグレード品なら46m/s以上の性能があります。
「42m/sなら強風地域向け、46m/s以上なら台風常襲地でも比較的安心」と言われています。
高性能モデルでは50m/s相当、オプション補強で62m/s相当という業界トップクラスの製品もあります。
ただし、設置から10年以上経つと、ボルトの緩みや素材の劣化で、カタログ値より弱くなります。
また、耐風圧性能はあくまで実験室での数字。
実際の台風は風向きや風速が刻々と変わるので、瞬間的な突風でスペック未満でも壊れることがあります。
結論として、風速30m/s台後半(15号クラスの台風)なら、古いカーポートは要注意、40m/s超(大型台風)なら、対策なしの標準品は屋根が飛ばされるリスクが高いと考えておいた方がよいでしょう。
逆に、対策済みで高強度品なら、50m/s級でも耐えられる可能性はあります。
支柱の強度や補強方法の詳細は、以下の記事もあわせてご覧ください。

カーポートの所有者には、民法第717条の「工作物責任」があり、管理を怠って他人に被害を与えた場合、賠償責任を負うことがあります。
しっかりとメンテナンスしていたカーポートが、記録的な台風で飛ばされた場合、通常は不可抗力扱いになり、被害を受けた側が自身の火災保険で対応することになります。
つまり、日頃からの点検と適切な対策をしていたかが、ポイントとなります。
万一に備えて、火災保険の「個人賠償責任特約」が付いているか、風災補償の内容も確認しておくと安心です。
ここまで様々な台風対策をご紹介してきましたが、対策を実施する前に、まず確認していただきたいことがあります。
それは、お使いのカーポートが「対策で十分なのか」「交換した方がいいのか」という根本的な判断です。
古いカーポートや劣化したものは、対策をしても効果が限られます。
被害状況によっては、むしろ高くついてしまうこともあり得ます。

以下のチェック項目で、お使いのカーポートの状態を確認してみてください。
該当が0〜1個なら応急対策で対応、2〜3個なら専門家の診断を推奨、4個以上なら交換を優先的に検討してください。
一般的なアルミ+樹脂製カーポートの寿命は、だいたい10〜15年で、15年以上経つと素材が劣化し(アルミが腐食したり、樹脂が硬くなったり)、カタログ通りの強度は期待できません。
10年超えたら、交換を視野に入れる時期です。
一度でも屋根が飛んだり壊れたりしたカーポートは、直していても構造的に弱っている可能性があり、見えない部分にゆがみや亀裂が残っていることも多く、また同じことが起きやすくなります。
アルミの柱でも、接合部のボルトはスチールのことがあり、サビていたら強度が落ちているサインです。
柱が垂直ではなく傾いていたり、押すとグラつくなら、基礎や接合部が弱っています。
梁(屋根枠)が曲がっていたり、ボルト穴が広がっているのも致命的です。
こういう物理的な劣化があれば、補修だけでは不十分なので、交換を考えてください。
片側支柱タイプのカーポートは、構造上、風を受けると「ギシギシ」と音が鳴ることがあります。
これ自体は通常の現象で、すぐに壊れるわけではありません。
ただし、以下のような場合は注意が必要です。
こうした症状がある場合、ボルトの緩みや基礎の劣化が考えられるため、専門家に点検してもらってください。
基本性能が低いカーポート(耐風圧34m/s以下)も注意が必要で、台風の強さは年々増しているため、古い基準のカーポートは不安が残ります。 (38m/s以下でも、近年の大型台風には心配です。)
また、片側支柱のカーポートは、サポート柱で補強しても両側支柱より弱く、限界があるため、台風常襲地域なら交換を検討した方が安心です。
何度も屋根パネルが飛んで、その度に修理したり、補強アイテムを買い足したりしているようであれば、長い目で見て交換した方が安全でコスト効率もいいです。
例えば1回の屋根修理に2〜3万円かかるとして、数年おきに発生すれば10年で10万円以上になり、それなら初期投資は必要でも、新しいカーポートで根本解決した方が得策で、精神的にも安心できます。
では、交換を考えるとき、どんなカーポートを選べばいいか、台風に強いカーポートを選ぶポイントを解説します。

カーポートの商品カタログには、必ず「耐風圧強度○○m/s相当」という値が載っていて、この数字が高いほど、強風に耐えられる設計です。
一般的な製品は34〜38m/s対応で、台風の影響が比較的少ない地域に向いています。
強風対策型は42m/s以上で、大型台風に備えたい地域におすすめです。
最強クラスは46〜50m/s超で、台風常襲地域(沿岸部、沖縄・九州南部など)に適しています。
お住まいの地域の基準風速(Vo値)は、平成12年5月31日建設省告示第1454号で定められています。
例えば、名古屋市は34m/s(参考:名古屋市公式サイト)です。
ただし、これは建築基準法上の最低基準で、近年の大型台風は40〜50m/sの瞬間風速になることもあります。
基準風速+10m/s程度の余裕を持ったモデル(名古屋なら42〜46m/s以上)を選ぶと安心です。
耐風性能はオプションで強化できるものもあります。

屋根材は大きく2種類あり、折板(せっぱん)屋根は、金属板を波形に折り曲げた屋根で、重量があるので風で飛びにくく、積雪にも強いのが特徴です。
耐風圧性能は46~62m/sで、台風に強さを最優先するならこれです。
ポリカーボネート屋根は、一般的なカーポートの屋根材で、採光性に優れています。
耐風圧性能は34~42m/sで、明るさも重視したい人に向いています。
台風への強さを重視するなら、折板屋根を選びましょう。

支柱の配置で、横風への強さが大きく変わります。
両側支柱は、両側に支柱がある構造で、安定性が高く、横風に最も強いですが、駐車スペースは少し狭く感じるかもしれません。
後方支柱は、駐車スペースを広く使えて、デザイン性も高いバランス型で、横風への強さも比較的優れています。
片側支柱は、最も一般的で駐車スペースを広く使えますが、横風に弱いという弱点があります。
台風対策を重視するなら、両側支柱か後方支柱がおすすめで、支柱は多いほど、配置が対称なほど風に強くなります。
支柱の太さや梁の形状もチェックポイントで、耐風モデルは、柱が太く、梁も肉厚だったり、梁成(はりせい:梁の高さ)が大きかったりします。

風の通り道、周辺の建物など、こうした条件で最適な製品は変わり、専門業者に相談すると、敷地に最適なカーポートを提案してもらえます。
また、台風だけではなく、雪の多い地域なら耐雪性能とのバランスも考える必要があり、耐雪モデルは構造が強化されているので、耐風性能も高い傾向があります(耐積雪50cmクラスは耐風圧42〜46m/sが多い)。
沿岸部で塩害が心配なら、ステンレス製ボルトを採用している製品や、防錆塗装がしっかりしたものを選ぶなど、細部にも注目してください。
専門業者に相談すると、地域の実情や過去の被害事例も踏まえた最適な一台を提案してもらえます。
ここからは、選び方のポイントを踏まえて、台風で屋根が飛ばされにくい具体的な製品を6つ紹介します。
耐風圧性能をもっとも重視しつつ、デザイン性や耐積雪性能も考慮して選んでいます。

標準仕様でVo=46m/s地域に対応し、別売の耐風強化セットと専用施工により62m/sまで強度を上げられます。
折板屋根ながら、フラットな屋根ラインとオプションの木目調鼻隠しで、無骨になりすぎない外観に仕上がります。台風と雪の両方に備えたい方に向いている製品です。
価格帯:2台用標準で60万円~(柱4本・工事費別)
「とにかく台風にビクともしないカーポートが欲しい」「沿岸部や台風常襲地に住んでいる」「積雪地帯なので風雪両対応が良い」という方に最適です。
メーカー製品ページ: YKK AP ジーポート Pro GR

2021年発売の折板カーポートで、50m/s相当の強度があります。
梁を無くしたスッキリした見た目で、屋根に勾配や梁が出っ張らないため、一見折板に見えない外観です。
オプションのプレミアムタイプでは屋根裏にシート状の天井材を張り、折板特有の波形を隠してフラット天井にできます。カーポート内の見た目にもこだわりたい方に向いています。
強度を確保しつつ、デザイン性も重視したい方におすすめです。
価格帯:2台用標準で75万円~(工事費別)
「強度最優先だがデザインも妥協したくない」「折板屋根の安心感とモダンな外観の両立が欲しい」という方におすすめです。
メーカー製品ページ: 三協アルミ ビームス

アルミニウム素材のみで構成されたカーポートで、屋根材はアルミ複合パネルです。
2017年グッドデザイン賞を受賞しており、雨樋やボルトが見えない隠蔽構造でスッキリした外観になります。
建物と調和しやすいフラットルーフで、照明や吊り下げ物干しを後付けできます。
ただし、屋根材が光を通さないため日中でもやや暗くなること、価格が高め(2台用で80万〜100万円程度)な点は考慮が必要です。
モダン住宅に合わせたい方に向いています。
価格帯:2台用で70万円~(工事費別)
「モダン住宅に似合うおしゃれなカーポートが欲しいが、強度もある程度ほしい」という方におすすめです。
メーカー製品ページ: LIXIL カーポート SC

2020年発売の折板屋根カーポートで、耐風・耐雪の両方に対応しています。
直線基調で比較的スッキリしたデザインです。
20cmと50cm仕様があり、50cmタイプでは柱・梁が強化され耐風性能も46m/sまで向上します。
LIXIL製品なので、家の他の部分(門扉やフェンス)とカラーを合わせやすいのも利点です。
価格帯:2台用標準で50万円~(工事費別)
「台風だけでなく雪も心配」「安心できる構造がいい、でも予算も抑えたい」という方におすすめです。
メーカー製品ページ: LIXIL カーポート SW

2018年発売のポリカーボネート屋根のカーポートで、42m/s相当の耐風性能があります。
梁を前後に出さないフレームレスデザインで、屋根枠がすっきり収まります。
耐衝撃性・耐候性に優れたポリカーボネート板で、オプションで熱線吸収や防汚機能付きのものも選べます。
強風地域向けには、メーカー純正でサポート柱やパネル抜け防止材が用意されており、組み合わせると耐風強度を上げることもできます。
洋風・和風どちらの住宅にも合わせやすいデザインです。
価格帯:2台用で35万円~(工事費別)
「ポリカ屋根がいい(明るさ重視)が、台風も心配」という欲張りなニーズに応える一台です。
メーカー製品ページ: 三協アルミ スカイリード

三協アルミが長年展開している耐風・耐雪カーポートです。
支柱4本+折板屋根のオーソドックスな形で、柱高さ・間口サイズなどバリエーションが豊富にあります。
例えば屋根幅を延長して3台用にしたり、変形地対応のカット加工も可能です。側面パネルやカーポート照明、物干し、車止めポールなど、カスタマイズの選択肢も多くあります。
直線基調のデザインで、カーポート単体の存在感が出ますが、その分頑丈な印象があります。
当社では台風被害後の建て替え案件で採用することが多く、長年の施工実績から信頼できる製品です。
価格帯:2台用で70万円~(工事費別)
「実績ある鉄板商品が欲しい」「多少無骨でもいいからとにかく安心したい」という方におすすめです。
メーカー製品ページ: 三協アルミ G-1R
株式会社堀央創建は、これまで累計9,640件の外構工事を手がけてきました。
台風被害からの復旧工事も数多く対応しており、ここでは実際の施工事例をご紹介します。

家の前のマンションの影響で風が強くなり、以前の台風でカーポートが壊れてしまったお客様からのご依頼です。
「とにかく強風に強いカーポートがほしい」というご要望にお応えし、間口7.3m×奥行6.7m×高さ3.0mのセッパン(折板)カーポートを設置しました。
北側向きで玄関もあり暗くなりがちな場所だったため、明かり取り用のポリカ屋根を2枚組み込むことで、強度と明るさを両立しています。

台風で全壊したカーポートの建て替えにあたり、以前から考えていた駐車場拡張工事を同時に実施した事例です。
以前は軽と普通車の2台でしたが、普通車2台が駐車できるスペースに拡張しました。カーポートはYKKのエフルージュツインEX(後方支持タイプ)を採用し、前柱がないため車庫入れがラクになったと喜んでいただけました。
被災をきっかけに、長年の課題を解決し、より使いやすい駐車場へとリフォームできた事例です。

2018年9月の台風21号では、カーポート、テラス、フェンスなどの被害修理依頼を450件いただきました。
創業以来初めての規模で、9割以上が以前当社で工事をされたお客様からのご依頼でした。
中でも「自分の家のカーポートの屋根パネルがお隣に飛んで行き、建物や車に傷をつけてしまった」という方が多く、より頑丈な折板カーポートへの交換を選ばれるケースが目立ちました。
1件1件、施工年、メーカー、商品名、サイズを調べながら対応し、ほぼすべてのお客様の修理を完了できました。
当社では、台風被害からの復旧だけでなく、「二度と同じ被害を受けないように」という視点で、より強度の高いカーポートへの交換のご提案も行っています。
愛知県尾張北部に密着した地域企業として、緊急時でもスピーディーに対応できる体制を整えています。
この記事では、カーポートの屋根が台風で飛ばされないための対策方法を解説しました。
屋根パネルの取り外しやサポート柱の設置といった今すぐできる4つの対策から、ネット・テープ・ロープなど避けるべきNG対策、そして「対策で十分なのか、交換すべきなのか」の判断基準まで、実践的な内容をお伝えしました。
当社は愛知県で50年以上、累計9,640件の外構工事を手がけてきました。
2018年の台風21号では450件の緊急対応を実施し、「二度と同じ被害を受けないように」という視点で、より強度の高いカーポートへの交換を数多くご提案してきた実績があります。
「うちのカーポートは大丈夫だろうか」と少しでも不安があれば、いつでもご相談ください。
被害を受けてからでは遅いため、早めの対策検討をおすすめします。
「あと半年もすれば、娘が免許を取る。……でも、もう車を置く場所がない」 「友人が遊びに来たいと言ってくれても、駐車場がないから呼びづらい」 そんな、「あと1台」のスペース問題に困っていませんか? 月極駐車場を借りるという手もありますが、毎月の出費や離れている不便さを考えると、やはり自宅に停めたいのが本音ですよね。 「うちは狭いから無理」と諦める前に、一度視点を変えて敷地を見直してみましょう。 実は、…
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