「せっかくきれいにした庭なのに、気がついたら雑草だらけ…」そんな経験、ありませんか?
抜いても抜いても生えてくるし、放っておくと見た目も台無し。
草むしりの時間ももったいないし、正直ちょっと憂うつになりますよね。
しかし、雑草対策は「防げれば何でもいい」というわけじゃありません。
どうせなら、おしゃれで居心地のいい庭にしたいもの。
とはいえ、タイルや人工芝、砂利、コンクリート…といろいろありすぎて「結局どれが一番いいの?」と迷ってしまう方も多いはずです。
この記事では、プロが実際の施工経験をもとに「おしゃれさ」と「手間の少なさ」を両立できる雑草対策の選び方をご紹介します。
7つの代表的な方法を特徴や費用感とともに解説し、さらにプロの評価軸で徹底比較。
あなたの庭にぴったりの「後悔しない選び方」がきっと見つかりますよ。
この記事でわかること
- おしゃれな雑草対策、代表的な7つの方法
- プロが使う比較・評価のための6つの軸
- 全7種を徹底比較した評価ランキング
- あなたの目的に合った最適な対策の見つけ方
この記事を書いた人
岡 秀和
【プロフィール】
外構業界で約19年のキャリアを持つ一級エクステリアプランナー。年間120件以上のプランニングを手がけ、タカショーデザインコンテスト銅賞をはじめ受賞歴も多数。モダンデザインの外構、ローメンテナンスの庭、ウッドデッキ・カーポート設計、ライティングを活かした空間演出を得意とし、機能性と意匠性を両立させ、お客様の期待を超える価値ある空間づくりを信条とする。
【保有資格】
1級エクステリアプランナー、ブロック塀診断士、職長・安全衛生責任者
【趣味】
ゴルフ、フットサル
雑草対策をおしゃれに!代表的な7つの方法とその特徴
おしゃれな庭の雑草対策、まずはどんな方法があるのか、全体像を掴んでいきましょう。
代表的な7つの方法をリストアップしました。
- 【タイル】: 高級感とデザイン性を両立する王道。
- 【人工芝】: 一年中緑を楽しめる、緑のカーペット。
- 【砂利+防草シート】: コストを抑えつつ、多彩な表情を作れる手軽な方法。
- 【レンガ・ブロック】: DIYも楽しめる、温かみのある欧風デザインの定番。
- 【ウッドチップ】: ナチュラルで温かみのある景観を手軽に実現。
- 【コンクリート】: 雑草をほぼ完全にシャットアウト。
- 【グランドカバー】: 植物の力で自然に雑草を抑制。
では、それぞれの方法について、特徴や費用相場を詳しく見ていきましょう。
【タイル】高級感とデザインの王道

タイルの一番の魅力は、なんといってもそのデザイン性の高さ。
色や形、質感が豊富で、家の外壁や雰囲気に合わせれば、まるでホテルのような上質な空間になります。
雑草をシャットアウトする力はほぼ完璧で、汚れても水でサッと流せるので、手入れも非常に楽です。
ただ、その分、初期費用は高め。
しっかりとした下地作りが欠かせないので、DIYで挑戦するのは少し難しいかもしれません。
- 費用相場 15,000円〜30,000円/㎡(下地含む)
あわせて読みたい
暖かくなってくると、お庭が気になる季節ですね。
でも、それと同時にやってくるのが、あの面倒な雑草との戦い…。
せっかくの休日が、腰をかがめて草むしりするだけで終わっちゃった…なんて経験、ありませんか?
実は、その毎年の悩みから解放される答えの一つが「タイル」です。
この記事では、プロの視点で
【人工芝】手軽に叶える緑のカーペット

一年中、天然芝のような美しい緑を楽しめて、手入れがほとんどいらないのが人工芝のいいところ。
クッション性が高いので、お子さんやペットが元気に走り回っても安心です。
ただ、夏場は表面が高温になりやすい点と、10年前後で張り替えが必要になることは覚えておきましょう。
DIYもできますが、きれいな仕上がりを目指すならプロに任せるのがおすすめです。
- 費用相場 7,000円〜15,000円/㎡(下地・防草シート含む)
あわせて読みたい
「あー、またこの季節がきた…」
暖かくなると顔を出す、あのしつこい雑草。
せっかくの休日が、腰をかがめて草むしりをするだけで終わってしまう…なんて経験、ありませんか?
「今年こそ、この悩みから解放されたい!」 そんな思いから、お手入れが楽そうな「人工芝」に関心を持っている方も、きっと多いですよ
【砂利+防草シート】最も手軽で多彩な表情

コストを抑えつつ、おしゃれな雰囲気も諦めたくないなら、砂利と防草シートの組み合わせがおすすめです。
砂利の色や大きさ次第で、和風から洋風までどんなテイストにも合わせられます。
歩くと音がするので、防犯対策としても役立ちます。
ただ、落ち葉の掃除が少し大変なことと、質の良い防草シートを選ばないと隙間から雑草が生えてくる点には注意しましょう。
- 費用相場 3,000円〜8,000円/㎡(防草シート含む)
あわせて読みたい
あわせて読みたい
【レンガ・ブロック】DIYもできる温かみ

ヨーロッパの石畳のような、温かみのある庭にしたいならレンガやブロックがぴったり。
並べ方を工夫すれば、オリジナリティあふれるデザインも楽しめます。
DIYに挑戦する方も多いですが、ブロックの隙間(目地)から雑草が生えやすいので、下地作りと目地材の選択がとても重要です。
【ウッドチップ】ナチュラルで温かみのある景観

木の香りや、ふかふかとした踏み心地が楽しめる、一番自然に近い雑草対策です。
ナチュラルな景観になるだけでなく、保湿効果や泥はね防止にもなります。
ただ、数年で土に還るため定期的な補充が必要ですし、環境によっては虫が集まりやすいのが注意点です。
- 費用相場 天然木: 20,000円〜/㎡、人工木: 25,000円〜/㎡
【コンクリート】究極のメンテナンスフリー

「とにかく雑草の手間から完全に解放されたい!」という方には、コンクリートが一番確実な方法です。
一度施工すれば、半永久的に効果が持続し、掃除もデッキブラシでこするだけと非常に楽ちん。
ただ、費用が高額になりがちなこと、夏場の照り返しが強いこと、そして一度固めると撤去が大変なことは理解しておきましょう。
【グランドカバー】自然と調和する緑の絨毯

ヒメイワダレソウやクローバーといった、地面を覆うように広がる植物を植える、環境に優しい雑草対策。
緑豊かな美しい景観を手に入れられますが、植物なので完全に雑草をなくすことは難しく、定期的なお手入れは欠かせません。
「雑草も景観の一部」と捉えられるような、ナチュラルガーデンを目指す方に向いています。
- 費用相場 2,000円〜10,000円/㎡(植物の種類による)
ここまで代表的な7つの方法をご紹介しました。
雑草対策の基本的な考え方から知りたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
あわせて読みたい
「庭の雑草をなんとかしたい」と思って調べてみると、砂利やタイル、人工芝といった方法がたくさん出てきますよね。
「砂利は安いけど落ち葉の掃除が大変そう」「タイルはおしゃれだけど費用が高いかも」「人工芝は手軽だけど、夏は熱くなるって本当?」
と、新しい疑問や不安が次々に出てきて、結局どれがいいのか分
後悔しないおしゃれな雑草対策の選び方|デザインだけじゃない6つの評価軸

雑草対策を選ぶ際は、おしゃれさ・デザイン性だけでなく、メンテナンス性、機能性、耐久性、コストパフォーマンス、人気度の6つの軸で比較することが大切です。
これらを総合的に考えることで、あなたの価値観に合った方法が見つかります。
各軸のポイントは以下の通りです。
- デザイン性(おしゃれ度):色・形・質感の自由度や、理想の空間をどれだけ表現できるか
- メンテナンス性(手間いらず度):日々の掃除のしやすさや、長期的な手入れの手間
- 機能性(暮らしの豊かさ):庭で何ができるか(BBQ、プールなど)の幅広さ
- 耐久性(資産価値):何年先まで美しさと機能性を保てるか
- コストパフォーマンス:初期費用と維持費を合わせた長期的な費用対効果
- 人気度:近年の施工実績やお客様からの問い合わせが多いか
これらの軸を参考に、各対策を客観的に評価していきます。
【プロが徹底比較】おしゃれな雑草対策7種 総合評価一覧

まずは6つの評価軸に基づいて、7つの雑草対策を一覧で比較しました。
各軸を5段階(★★★★★)で点数化しています。
人工芝の耐久性は製品差が大きく、★2〜★4の幅があります。
コンクリートはデザイン性★★☆☆☆としていますが、洗い出し・スタンプ仕上げ等で実質★3相当まで上げられます。
条件(落葉樹が多い/日陰/ペットあり等)によって星は変動します。
【評価方法の考え方】 総合評価は「デザイン性を最重視、次にメンテナンス性を重視」とした重み付けで算出。
重み:D=0.35、M=0.25、F=0.15、T=0.15、C=0.05、P=0.05 式:総合評価 = 0.35D + 0.25M + 0.15F + 0.15T + 0.05C + 0.05P (D=デザイン性、M=メンテナンス性、F=機能性、T=耐久性、C=コスパ、P=人気度) 小数第1位で丸めて表示
おしゃれな雑草対策おすすめランキングTOP5
評価軸に基づいて、7つの対策をランキング化しました。
今回は「おしゃれ」を軸に、デザイン性を最も重く評価しています。
ただし、総合評価はデザイン性だけでなく、メンテナンス性・機能性・耐久性・コスト・人気度の重み付け合算で決めています。
各順位の評価とポイントを整理します。
5位:レンガ・ブロック|DIYで欧風ガーデンを目指したい

レンガやブロックは、欧風の庭を自分で作りたい場合に向いています。
DIYの楽しさがあり、耐久性も高いのが特徴です。
目地の雑草対策と、水平を保つ下地づくりがキレイに仕上げるポイントになります。
デザイン性 |
欧風の雰囲気を演出しやすい。 |
メンテナンス性 |
目地の雑草対策が必要。 |
機能性 |
庭の区切りや小径づくりに適する。 |
耐久性 |
非常に高い。 |
コスト |
初期費用はやや高いが長期で見ると良い。 |
4位:砂利+防草シート|コストを抑えつつ、自分好みに仕上げたい

費用を抑えつつ、雰囲気づくりも楽しみたいなら砂利と防草シート。
砂利の色や粒の大きさで印象を変えられ、防犯面でも役立ちます。
落ち葉の掃除と、防草シートの品質選びが後悔しないためのコツです。
デザイン性 |
砂利のバリエーションで調整しやすい。 |
メンテナンス性 |
落ち葉掃除が必要。 |
機能性 |
水はけが良く多用途に使える。 |
耐久性 |
良質シートで長持ち。 |
コスト |
初期費用が低い。 |
3位:コンクリート|手間を最小化して、長く安定して使いたい

雑草の手間を最小限にしたい場合に強い方法です。
掃除は簡単で、長期間の性能も安定しています。
仕上げを工夫すれば、見た目もある程度おしゃれにできます。
デザイン性 |
標準は控えめ。洗い出し・スタンプ等で向上可。 |
メンテナンス性 |
草むしり不要に近い。 |
機能性 |
動線や駐車スペースに適する。 |
耐久性 |
非常に高い。 |
コスト |
面積が広いと費用がかさむ。 |
2位:人工芝|子どもやペットと、アクティブに庭を使いたい

ペットや子どもが気兼ねなく遊べて、一年中きれいな緑が続くことから、人工芝は圧倒的な人気を誇ります。
DIYもできる手軽さもあって、ここ数年でご要望が急増している雑草対策です。
弊社でも最近は、人工芝のご要望が本当に増えました。
一年中緑を楽しめ、クッション性も高く家族で使いやすいです。
製品による差が大きいので、耐久性と下地づくりの品質はしっかり確認しましょう。
デザイン性 |
自然な緑を再現できる。 |
メンテナンス性 |
日常の手間は少ない。 |
機能性 |
遊び・くつろぎの用途に広く対応。 |
耐久性 |
製品と使用環境で差が出る。 |
コスト |
初期費用と更新サイクルのバランスを見る。 |
1位:タイル|デザインと使い勝手を高いレベルで両立

総合1位は、やはりタイルです。
高いデザイン性と使い勝手を兼ね備え、長くきれいに使えます。
庭がまるで屋外リビングのような空間になります。
初期費用はかかりますが、面積や仕様を工夫して計画的に進めるのがおすすめです。
デザイン性 |
色・形・質感の自由度が高い。 |
メンテナンス性 |
水洗い中心で負担が少ない。 |
機能性 |
家具配置や動線計画が立てやすい。 |
耐久性 |
紫外線や雨に強い。 |
コスト |
下地を含め費用は中〜高。 |
実際の施工事例
あなたの価値観が一番の決め手!目的別おすすめ雑草対策
総合ランキングではタイルが1位となりましたが、本当に大切なのはあなたの価値観です。
「何を一番重視したいか」という目的別に、最適な雑草対策をご紹介します。
「デザイン最優先」ならタイル一択

とにかく見た目にこだわりたい、おしゃれで洗練された庭にしたい、という方にはタイルがもっともおすすめです。
色の組み合わせや貼り方次第で、ホテルのラウンジのようなモダンな空間から、温かみのある洋風ガーデンまで、自由自在にデザインできます。
初期費用はかかりますが、理想のイメージが明確にあるなら、満足度は一番高くなるはずです。
「とにかく手間をなくしたい」ならコンクリート

「もう二度と雑草のことで悩みたくない!」というくらい、メンテナンスの手間を徹底的になくしたい方には、コンクリートが最適です。
一度固めてしまえば、物理的に雑草が生える隙間がなくなるため、草むしりからは完全に解放されます。
掃除もデッキブラシでこすったり、高圧洗浄機を使ったりと非常に簡単。
長期的に見て、もっとも時間と労力を節約できる方法です。
「コストパフォーマンス重視」なら砂利+防草シート

できるだけ費用を抑えたい、でもおしゃれな雰囲気も諦めたくない、という方には砂利と防草シートの組み合わせがぴったりです。
他の方法に比べて初期費用が圧倒的に安く、DIYで挑戦しやすいのも大きな魅力。
砂利の種類を変えるだけで、和風・洋風・モダンと、手軽に庭の雰囲気を変えられます。
防犯対策として、歩くと音が鳴るというメリットもあります。
「子どもやペットと安全に遊びたい」なら人工芝

小さなお子さんやペットが、庭で安全に、そして思いっきり遊べるようにしたい、と考えるなら人工芝が一番です。
ふかふかのクッション性で転んでも怪我をしにくく、泥で汚れる心配もありません。
一年中きれいな緑が続くので、見た目にも癒やされます。
水はけの良さや耐久性など、製品によって性能が違うので、目的に合ったものを選びましょう。
「庭の広さに合わせて考えたい」なら

庭の広さによっても、最適な対策は変わってきます。
例えば、広い庭全体をタイルやコンクリートにすると費用がかなり高額になりますが、砂利や人工芝なら比較的コストを抑えられます。
逆に、玄関アプローチなどの狭いスペースなら、タイルやレンガでデザイン性を追求するのも良いでしょう。
まずは雑草対策をしたい範囲を明確にすることから始めましょう。
まとめ|おしゃれな庭の雑草対策ならタイルがおすすめ
ここまで、おしゃれな雑草対策として7つの方法をご紹介し、プロの視点で比較してきました。
デザイン性や手入れのしやすさなどを総合的に考えると、やはり「タイル」がもっともおすすめです。
おしゃれな雑草対策ランキング
- 1位:タイル
- 2位:人工芝
- 3位:コンクリート
- 4位:砂利+防草シート
- 5位:レンガ・ブロック
とはいえ、ご紹介したようにどれも一長一短があり、これが唯一の正解、というものはありません。
大切なのは、この記事で紹介した「6つの評価軸」を参考に、あなた自身の「ものさし」で、それぞれの方法を比べてみてください。
目的別おすすめ雑草対策
- デザイン最優先なら:タイル
- 手間をなくすことが最優先なら:コンクリート
- コストを抑えたいなら:砂利+防草シート
- 家族との時間を楽しむなら:人工芝
私たち堀央創建では、そんなあなたの「ものさし」を見つけるお手伝いをしています。
「うちの庭の場合はどうなんだろう?」と思われたら、ぜひお気軽にご相談ください。
あなたの理想の庭づくりを、私たちが全力でサポートします。