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フェンス修理、自分でどこまでできる?種類別の修理方法と費用を解説

「フェンスが傾いてきた」「支柱がぐらついている。」

そんなとき、多くの方が「自分で直せないだろうか」と考えるかと思います。

実際のところ、DIYで安全に直せるのは、ネジの締め直しやキャップの交換といった「構造に関わらない軽い手入れ」だけにとどめることをおすすめします。

支柱のぐらつきやパネル交換のような本格的な修理は、業者に任せるのが安全です。

その理由は、フェンスの「パネルだけ交換」が技術的に難しいこと、そしてDIYでは十分な強度が出せず、倒壊して賠償問題に発展する恐れがあるからです。

この記事では、愛知県で9,640件以上の施工実績を持つ外構のプロが、フェンス修理について詳しく解説します。

この記事でわかること
  • DIYと業者依頼の判断基準
  • 業者に任せた方がいい理由
  • 修理の流れと費用相場
  • 素材別の修理ポイント
  • 信頼できる業者の見極め方
この記事を書いた人
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岡 秀和

【プロフィール】
外構業界で約19年のキャリアを持つ一級エクステリアプランナー。年間120件以上のプランニングを手がけ、タカショーデザインコンテスト銅賞をはじめ受賞歴も多数。モダンデザインの外構、ローメンテナンスの庭、ウッドデッキ・カーポート設計、ライティングを活かした空間演出を得意とし、機能性と意匠性を両立させ、お客様の期待を超える価値ある空間づくりを信条とする。
【保有資格】
1級エクステリアプランナー、ブロック塀診断士、職長・安全衛生責任者
【趣味】
ゴルフ、フットサル

フェンス修理、自分でどこまでできる?業者に頼むべき?

フェンスにトラブルが起きたとき、まず頭に浮かぶのは「自分で修理できないか」という点でしょう。

だれでも、費用を抑えられるなら抑えたいですよね。

ただ、安全面を考えると「ここまではDIY、ここからはプロ」という線引きが必要です。

ここでは、その判断基準をお話しします。

DIYで安全にできるのは構造に関わらない軽い作業まで

DIYで対応するなら、フェンスの「構造に関わらない部分」に留めるのが安全です。

もう少し具体的に言うと、力が加わる支柱や基礎をいじらない範囲、ということです。

DIYでも大丈夫な作業

作業内容 難易度 必要な道具・材料 作業のポイント
ネジやボルトの緩みを締め直す ★☆☆ ドライバー、スパナ 何度も緩むならネジ穴補修剤を使用
キャップや継手など
小さな部品の交換
★☆☆ 交換部品
(ホームセンターで購入可)
型番を確認してから購入
表面のサビ落とし、再塗装 ★★☆ ヤスリ、防錆塗料、
アルミ用タッチペン
サビを完全に除去してから塗装
木部の小さなひび割れ補修 ★★☆ 木工用ボンド、
エポキシパテ
腐りが進んでいる場合は部材交換が必要
門扉の鍵交換 ★★☆ 交換用ロック 説明書をよく読んで作業
軽い歪みや傾きの応急処置 ★★☆ 補強材 あくまで応急処置、根本的な修理は業者へ
目隠しパネルの掃除 ★☆☆ 中性洗剤、スポンジ 汚れを落とす程度なら問題なし

これらの作業に共通するのは、フェンスの骨格となる支柱や基礎を触らないという点です。

構造に関わらないところだけなら、DIYでも安心して作業できます。

ただし、支柱や基礎に関わる修理については、業者に任せる必要があります。

次で、具体的にどんなケースが該当するのかを見ていきましょう。

業者に任せるべきケースは支柱・基礎に関わる修理

以下のようなトラブルが出ているなら、業者に相談した方が確実です。

業者に任せた方がいい具体的なケース

ケース 症状・状況 危険度 理由・対応方法
支柱がぐらついている、
傾いている
支柱を手で押すと動く、
目視で傾きが分かる
★★★ ・倒壊によるケガのリスク
・早急な業者対応が必要
パネル交換が必要 パネルの破損、変形 ★★☆ ・技術的に困難
・互換性の問題
・実質的に不可能
基礎(コンクリート)から
やり直す必要がある
基礎部分のひび割れ、欠け ★★★ ・構造的な問題
・専門技術が必要
・早期のプロ診断推奨
支柱の曲がり・折れ 金属製支柱の変形、破損 ★★★ ・修理不可
・フェンス全体交換が必要
・安全性確保のため業者対応

こうした状態を放置すると、フェンスが倒れて通行人にケガをさせたり、隣の家に被害が及んだりする可能性があります。

民法上の賠償責任が発生するリスクもあるので、早めの対応が欠かせません。

ちなみに、台風や車の事故でフェンスが壊れた場合は、火災保険の風災補償が使えることがあります。

業者に相談すれば、保険の手続きも含めて相談にのってくれることもあるので相談してみましょう。

原因別のDIY可否と推奨対応

原因 典型症状 DIY可否 推奨対応 危険度
台風・強風 倒れ・大きなたわみ × 支柱切断+コア抜き→新設(業者) ★★★
経年劣化 ぐらつき・サビ・基礎ひび × 支柱交換+基礎補修(業者) ★★☆
車両接触 支柱曲がり・パネル破損 × 支柱から総入替(互換性不可)(業者) ★★★
ねじ緩み 小さなガタつき 締め直しのみ(DIY) ★☆☆
部材欠品 パネル1枚破損 × 同シリーズごと交換(業者) ★★☆

※「×=業者推奨」「△=軽いものならDIY可」。

フェンス修理を業者に任せた方がいい理由

フェンス修理を業者に任せた方がいい理由は、大きく2つあります。

「技術的なハードル」と「安全上のリスク」です。

「パネルだけ交換」は技術的に難しい

「パネルだけ交換すれば安く済むんじゃないか」と考える方は多いのですが、実際にはそう簡単にはいきません。

理由は4つあります。

1. メーカーごとにピッチ(ネジ穴・支柱間隔)が違う

フェンスのパネルは、メーカーやシリーズごとに支柱の間隔やネジ穴の位置が違います。

たとえば、LIXILのフェンス柱間は約1975mm、YKKのフェンス柱間は約2000mmです。

YKKの「ルシアスフェンスF04型」は幅2004mm、LIXILの「プレスタフェンス」は標準間隔が2000mm。

メーカーが違えば当然ですが、同じメーカーでもシリーズが変わると寸法が合いません。

2. 廃盤品が多く、同じパネルが手に入らない

フェンスは年々モデルチェンジされるため、10年以上前の型だと部品が手に入らないケースがほとんどです。

たとえ同じ商品名でも、マイナーチェンジでサイズが変わっていることもあり、結局フェンス全体を交換するしかなくなります。

3. 支柱が既に劣化していると、部分交換は危ない

見た目には問題なさそうでも、支柱の根元(基礎部分)のモルタルが割れているケースが意外と多いです。

新しいパネルを古い支柱に取り付けても、次の台風で倒れるリスクがあります。

4. フェンスは「支柱+本体セット」で設計されており、メーカーも異なるシリーズ間の互換使用を認めていない

金属製フェンスは、そもそも壊れた一箇所だけを交換する前提で作られていません。

アルミやスチールフェンスは、部分交換を想定していない設計なのです。

例外として、木製フェンスの格子なら作り替えられますが、金属製の場合は難しいと考えてください。

DIY補修だと強度が出せず倒壊のリスクがある

もうひとつは、DIYで支柱を補修しようとしても、プロと同じ強度を出すのは難しいということです。

ホームセンターで買える簡易モルタルや支柱金具では、プロが行う「深さ・配合・固定強度」を再現できません。

プロは古い基礎ごとくり抜いて、新しい支柱を適切な深さでしっかりモルタル固定しますが、DIYだと道具や技術が足りず、古い基礎に補修材を継ぎ足す程度にとどまってしまいます。

一時的に直ったように見えても、強度は新品時の半分以下になることも珍しくありません。

また、DIYでは支柱をまっすぐ立てられず、不安定な状態になることもあります。

少し余談ですが、当社のお客様に、水路の隣にお住まいの方がいらっしゃいます。

小さなお子様が、よくフェンスにもたれて水路を眺めているそうです。

もしこのフェンスが倒れたら…と考えると、怖いですよね。

フェンスは建物と同じ「安全構造物」です。

だからこそ、強度に関わる修理はプロに任せることをおすすめします。

業者が行うフェンス修理の流れと費用相場

フェンス修理を業者に任せると、どんな工程で進み、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。

ここでは、プロが行う具体的な施工方法と費用の目安についてお話しします。

専門業者によるフェンス修理の施工手順

 

フェンス修理の基本的な流れは、以下です。

  1. 現地調査・状態チェック
  2. 既存フェンスの取り外し・切断
  3. 支柱穴の補修・再設置準備
  4. 新しい支柱の設置
  5. フェンス本体の取付け
  6. 仕上げ・最終確認

順番に見ていきましょう。

① 現地調査・状態チェック

まず、フェンスの傾きやぐらつき、支柱のサビや腐食の状況を確認します。

支柱を再利用できるか、それとも完全に交換が必要かを判断し、地中に埋まっているガス管や水道管の位置も確認します。

② 既存フェンスの取り外し・切断

破損した部分を丁寧に取り外します。

再利用できる部材は傷つけないよう注意しながら、ボルトを外し、支柱を切断します。

このとき、湿式コアドリル(円筒形の歯でコンクリート基礎に穴を開ける専用ドリル)を使って、支柱の根元ごと円筒状にくり抜きます。

③ 支柱穴の補修・再設置準備

古い基礎を撤去した穴をきれいに清掃し、新しい支柱用の穴をあけます(直径6.5cm・深さ18cmが標準)。

そこにモルタルを打ち直して、新しい支柱を設置できるよう整えます。

④ 新しい支柱の設置

水平器で鉛直を確認しながら支柱を仮固定します。

垂直を出すのは繊細な作業で、ここがプロの腕の見せどころです。

速乾モルタルで固定すれば30分〜1時間で硬化しますが、通常のモルタルなら丸一日養生が必要です。

⑤ フェンス本体の取付け

メーカー指定の金具で固定し、高さやすき間を最終調整します。

ビス留め箇所の増し締めや高さ調整を行い、全体の水平・直線を再チェック。

⑥ 仕上げ・最終確認

全体の水平・高さ・直線をチェックし、グラつきがないか最終確認します。

廃材を撤去して周囲を清掃。

これで完了です。

フェンス修理の費用はどれくらい?費用の目安

フェンス修理の費用は、作業内容や規模によって大きく変わります。

修理の範囲で費用は大きく変わる

フェンス修理は、対象範囲によって費用が大きく変わります。

部分補修(1〜2箇所の軽い修理)

軽い修理で済む場合は、比較的安く対応できます。

  • アルミフェンス1〜2枚の交換:1〜3万円前後
  • 支柱1本のみ交換:4〜6万円程度
  • 部分的な補修全体:5〜10万円程度
大規模修理(複数支柱交換・全面交換)

複数の支柱を交換するケースや、フェンス全体の交換を検討している場合は、費用が大きく変わります。

  • 支柱複数交換・フェンス延長10m:10〜20万円
  • 一般的な目隠しフェンス(高さH=1000)10m交換:15〜30万円
  • 平均:10万円台半ば〜数十万円

ただし、これらはあくまで目安。

実際の費用は、フェンスの高さ・素材、既存基礎の状態、敷地条件によって大きく変動します。

たとえば、高さ2mの目隠しフェンスは材料費が高くなりますし、既存基礎が傷んでいれば手間も増えます。

重機を使う必要がある敷地なら、その費用も上乗せされます。

火災保険を使えば修理費が抑えられることも

「高い費用がかかりそう」と思っていても、実は全額または大部分が保険でカバーできる可能性があります。

台風などの風災でフェンスが倒壊した場合、火災保険の風災補償が適用される可能性があります。

修理に出す前に、まずは保険会社に確認してみてください。

隣の家の車が突っ込んで壊れた場合も、保険で修理できることがあります。

フェンスの素材で修理方法は変わる?木製・アルミ・樹脂・スチールを比較

フェンスの素材によっても、修理のポイントや費用相場は変わってきます。

まずは全体像を表で確認してから、各素材の詳細を見ていきましょう。

素材 DIY補修の可否 主な劣化ポイント 修理の基本方針 耐用年数目安
木製 軽い割れは◯
(塗装・パテ可)
腐食・反り
根元が弱点
腐食進行時は支柱含め交換 5〜10年
(防腐処理で延長可)
アルミ 基本×
(部品互換が難しい)
曲がり・外れ
互換性なし
支柱ごとユニット交換
曲がりは直せない
20〜30年
樹脂 小さな修繕△
(ビス増し等)
反り・緩み
熱で反る
状況により板交換
金具緩み
15〜25年
スチール 錆除去塗装は◯ 錆・折損
サビ進行で倒壊リスク
進行時は交換/アルミ化 10〜15年

それでは、各素材の特性、修理のポイント、および費用相場を具体的にお話ししていきますね。

木製フェンス|腐食が進んだら部材ごと交換

木製は5〜10年で劣化、根元から腐りやすい

木製フェンスはナチュラルで温かみがあり人気ですが、金属製に比べると耐久力が低く、5〜10年で劣化が始まります。

紫外線や雨に弱く、そのまま放っておくと腐食・反り・割れが進んでしまいます。

ハードウッド(ウリンなど)なら20年以上持つこともありますが、一般的なソフトウッドでは10年が目安です。

よくあるトラブルは以下の通りです。

  • 木部の腐り(特に支柱の根元がボロボロになる)
  • 板の反りや割れ
  • ペンキの剥がれ

特に地面に接している部分から腐るケースが多く、雨水や湿気にも弱いため、害虫の被害も考えられます。

腐食前なら塗装で延命、腐食後は支柱交換3〜7万円

木製フェンスの修理方法は、劣化の程度によって大きく変わります。

表面の色褪せや軽い傷み程度なら、表面塗装の塗り直しで延命できます(DIYでも大丈夫です)。

軽いひびや欠けなら、木工用ボンドやエポキシパテで埋められますし、塗装が剥げているだけなら、サンドペーパーで削って再塗装すれば見違えるようになります。

ただし、問題は腐りが進んでしまった場合です。

腐った木材に新しい板を打ち付けても強度は戻りません。

腐りがある場合は「構造からやり直し」と考えてください。

土に接している部分は特に腐りやすいため、アルミ支柱に交換しておくと長持ちします。

費用相場は以下の通りです。

修理内容 費用相場
板の交換 1枚あたり5,000円〜2万円程度
支柱交換 1本あたり3〜7万円程度
再塗装 全体で5〜15万円程度

木材は2〜3年ごとに防腐・防虫塗料を塗り直すのが理想で、メンテナンスを怠ると寿命が激減します。

アルミフェンス|部分交換は不可、支柱ごと交換

アルミは20〜30年長持ちだが曲がると元に戻せない

アルミフェンスは軽くてサビに強く、住宅の標準仕様としてよく使われています。

見た目がスッキリしていて人気があり、耐久性も20〜30年と長持ちします。

錆びにくくメンテナンスもほぼ不要です(海沿いなどで白錆が出る程度)。

ただし、アルミには「曲がったら元に戻せない」という致命的な弱点があります。

強風や衝撃で一度曲がると、叩いて直そうとしてもシワが残り、強度も落ちます。

よくあるトラブルは以下の通りです。

  • 支柱のぐらつき
  • パネルの変形・割れ
  • 強風での倒壊

素材自体は錆びにくいのですが、表面の塗装が傷つくと腐食する可能性があります。

互換性がないため支柱ごと交換が基本、費用は2〜5万円

冒頭でお話しした通り、アルミフェンスは互換性の問題でパネルだけの交換がほぼ不可能です。

基本的には支柱ごと交換になります。

というのも、曲がったアルミは直せないため、メーカーと品番を確認して「同じシリーズ」で統一する必要があるからです。

軽い歪みでも交換するしか対処法がなく、DIYでできるのは緩んだビスの締め直しや表面の傷を補修ペンで塗る程度です。

注意点として、見た目が綺麗でも支柱根元のモルタルが割れているケースが多いです。

台風の前後は必ずぐらつきをチェックしましょう。

また、製造中止品で部分的に破損した場合は、応急処置として目立たない場所に破損パネルを移す程度しかできないこともあります。

費用相場は以下の通りです。

修理内容 費用相場
パネル交換
(同じシリーズが手に入る場合)
1枚あたり1〜3万円程度
支柱交換 1本あたり2〜5万円程度
全面交換 10万円以上 (長さや高さ次第で数十万円)

樹脂フェンス|反りは専用金具で固定し直し

樹脂は15〜25年持つが高温で反りやすい

樹脂フェンスは最近の主流で、木粉と樹脂を混ぜた合成材のため、見た目は木調なのに腐らず、メンテナンスが楽(塗装不要)です。

耐久15〜25年と木より長持ちで、色褪せもしにくいのが特徴。

ただし、その樹脂という素材の性質上、高温や直射日光で反りが出やすいという弱点があります。

樹脂は温度変化で伸縮するため、よくあるトラブルは以下の通りです。

  • 板の反りやたわみ(夏場に中ほどが凸に膨らむなど)
  • 固定ビスの緩みや抜け
  • パネルの脱落(伸縮で留め具から外れる)

特に、濃い色(ブラウンやダークグレー)の樹脂板は熱を持ちやすく、反りやすい傾向があります。

西日が当たる場所では、この傾向がより顕著になります。

反りはビス位置変更か専用金具で固定、支柱交換は3〜6万円

樹脂フェンスの反りは、程度によって対処法が変わります。

軽い反りなら、ビス留めの位置を変えて再固定する応急策があります。

商品によっては専用金具で板の伸縮を抑える施工法(Tバーで板を挟み込む工法)もあり、これで改善することも。

ただし、長期的にはパネル交換と固定金具の再施工をおすすめします。

高温地域では、色の濃いタイプを避けるのがコツです。

注意点として、反った板を無理に曲げ戻そうとすると割れてしまいます。

専用金具で固定し直すのが安全です。

また、取付時に膨張スペースを確保するのが重要なのですが、DIY施工だと説明書を読まずに間違えて不具合が出やすいため、施工はプロに任せた方が安心です。

費用相場は以下の通りです。

修理内容 費用相場
パネル交換 1枚あたり2〜4万円程度
支柱交換 1本あたり3〜6万円程度
全交換 アルミフェンス並みか少し高め

スチールフェンス|初期ならサビ除去、進行時は交換

スチールは10〜15年でサビが進行、強度が落ちる

スチールフェンスは安価でよく使われていますが、サビに弱いのが最大の欠点です。

メッキ鋼製フェンスは耐久10〜15年と比較的短命で、強度は高いのですが錆びやすく、錆が進むとボロボロになります。

学校や駐車場、境界などによく使われているのを見かけますよね。

よくあるトラブルは以下の通りです。

  • サビの発生と塗装の剥離
  • 支柱の根元(溶接部)やメッシュの接合部から錆びる
  • 細い網線が切れたり、支柱が薄くなって折れたりする

10年以上経つと、表面を触っただけで赤錆が手につくような状態になることもあります。

そうなると、お子さんがフェンスに触って服が汚れたり、洗濯物に錆が付いたりすることも。

初期のサビは塗装で延命、進行後は支柱交換2〜4万円

スチールフェンスの修理は、サビの進行度によって対処法が大きく変わります。

初期段階のサビなら、ワイヤーブラシでサビを落として防錆塗料で上塗りすれば延命できます。

早めに対応すれば延命できるため、塗り替えは10〜15年の頻度が一般的ですが、5年ごとの中間点検をおすすめします。

ただし、サビが進行してしまった場合(穴が空いた、触るとボロボロ剥がれる)は補修が難しく、支柱ごと交換になります。

メッシュ部分だけ外して張り替えることもできなくはないですが、メーカーから取り寄せたり加工が必要だったりして、現実的でないことが多いです。

注意点として、サビは見た目以上に強度を下げます。

台風の強風時には錆劣化部分から破損することもあるため、「まだ持つだろう」と放置するのは危険です。

費用相場は以下の通りです。

修理内容 費用相場
サビ補修 1〜3万円程度
支柱交換 1本あたり2〜4万円程度
再塗装 1mあたり数千円程度 (人件費次第)
全面アルミ化 30mの老朽メッシュ→ アルミフェンス交換で約50万円程度

錆が広がっている場合は、早めの撤去・交換をおすすめします。

メッシュフェンスをアルミ製や目隠しフェンスに交換すると、見違えるようにスッキリした仕上がりになります。

フェンス修理を依頼する際に確認しておきたいこと

フェンス修理を検討する際、「どこに頼めばいいのか」と悩む方は多いと思います。

街の便利屋から大手リフォーム会社までさまざまな選択肢がありますが、フェンス修理は外構専門の業者に任せるのがおすすめです。

専門知識を持つ業者なら、最適な修理方法を提案してくれます。

また、複数の業者から見積もりをもらって比較することも大切です。

見積もりで必ずチェックすべき4つのポイント

見積もりを受け取ったら、以下の4点をチェックしてください。

  • 見積書の内訳は詳細か(「一式」ではなく、材料費・工賃・諸経費が項目ごとに明記されているか)
  • 既存フェンスの撤去費用が含まれているか(後から追加請求されるリスクを避ける)
  • 追加費用が発生する可能性について事前に説明があるか(どんな場合に発生するか、上限はあるか)
  • 施工保証の内容は明記されているか(何年保証か、どこまでカバーするか)

内訳が「一式」とだけ書かれている見積もりは要注意です。

後から「撤去費用は別途です」と言われて想定外の出費になるケースもあります。

不明な点があれば、遠慮なく質問して納得できるまで説明してもらいましょう。

依頼前に確認しておきたい業者の実績と対応

見積もり以外にも、依頼前に確認しておきたいポイントがあります。

  • 地元での施工実績は豊富か(ウェブサイトでBefore/Afterの事例を確認)
  • 資格保有者がいるか(エクステリアプランナー、ブロック塀診断士など)
  • 相談から工事まで自社で一貫対応しているか(中間マージンがなく、品質が安定)
  • 施工保証やアフターフォローは充実しているか(保証期間満了後のメンテナンス対応も確認)

地域で長く営業している会社は、実績が豊富で信頼できる傾向があります。

ウェブサイトで施工事例を確認し、Before/Afterの写真や詳しい説明があるかチェックしましょう。

また、資格保有者がいると専門知識が確かです。

たとえば、当社は累計9,640件の施工実績を持ち、ブロック塀診断士の資格保有者が在籍しています。

年間リピート率50%という数字が示す通り、工事後も長く信頼される関係を築いています。

まとめ:DIYは軽い手入れまで!支柱のぐらつき・パネル破損は業者へ相談を

この記事では、フェンス修理のDIYと業者依頼の判断基準、費用相場、素材ごとの特徴と修理方法を解説してきました。

基本的に、DIYで安全にできるのは「ネジ締めや表面の手入れ」まで。

支柱がぐらついたり、パネルが壊れたりした場合は、部品の互換性や強度確保の難しさから、業者に任せた方が安全です。

また、木製・アルミ・樹脂・スチールのどれを使っているかで劣化の仕方が違うため、素材によって修理方法は変わってきます。

記事のポイント
  • DIYできるのはネジ締め・部品交換・清掃まで
  • パネルだけ交換は技術的に難しく、支柱ごと交換になることが多い
  • DIY補修では強度が出ず、倒壊や賠償のリスクがある
  • 費用は部分補修2〜4万円、支柱交換3〜6万円、全面交換10〜20万円が目安
  • 依頼前に確認すべきは、実績・見積もりの透明性・保証内容

フェンスは安全構造物。

放置すれば倒れて人にケガをさせる危険もあるため、早めの判断が家族や周囲の安全を守ります。

堀央創建は創業50年以上、累計9,640件以上の施工実績があります。

ブロック塀診断士の資格を持つ専門家が在籍し、木製・アルミ・樹脂・スチールなどあらゆる素材のフェンス修理・交換に対応しています。

年間リピート率50%という数字が示す通り、工事後も長く信頼される関係を築いてきました。

「自分の家のフェンスはどう対処すればいいのか」「業者に頼むべきか迷っている」という方は、まずお気軽にご相談ください。

あなたの家に合った修理方法を提案し、安心して長く住める外構づくりをお手伝いします。

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