LINE相談
初回無料相談 ショールーム予約 LINE相談
About Horio Souken
About Horio Souken
About Horio Souken
About Horio Souken

秋の京都「無鄰菴」で感じた「気分の良い」正体

映画庭って、本当に面白いですね!(淀川長治風に)

最近、日本庭園にはまっている
昨日、京都で立ち寄った 無鄰菴(むりんあん) の庭は
“なぜか気分がよくなる庭” 

もちろん、その“よさ”は偶然じゃないのが庭の面白いところ

そこには、
先人たちの自然への敬意、美への執念、伝統からくる手法
そして心を整えるための知恵

画像
作庭師

が重なっている。

無鄰菴を歩いていると、
琵琶湖から引いている水のせせらぎ、風で揺れる葉の影、
芝生のやわらかな色、紅葉のコントラスト、

画像

遠くの東山の借景
どれもがひとつの音楽みたいに調和している。

画像

ただ美しいだけじゃない。

心の深いところに直接ふれる“設計された癒し” 

画像
画像
侘び寂びを感じる灯篭と手水鉢
画像
礎石が絶景ポイントの手前にすごいテクニック
画像
和洋折衷の原点 芝生の日本庭園
画像
玉石で海岸を表現「州浜(すはま)」
画像
外国の方大好き 苔の庭
画像
琵琶湖から引いた水を湧出石を通じて自然に湧くように設計

激動の明治を生き、
戦争や政治の重圧と向き合った山縣有朋が、
なぜここまで庭にこだわったのか。

ここが凄く気になる

たぶん彼自身が、
静けさ、平穏、心の回復 を必要としていたんだと思う。
国家の運命がかかった彼のプレッシャーを考えると
庭が必要だったという事が理解できる

庭とは、
「眺めるもの」じゃなく
「心を整えるための場所」

ストレスで固くなった心をゆるめ
マインドを“今ここ”に戻し
教養やたしなみを磨き

整えないと壊れてしまうくらいだったと私は思う

無鄰菴の庭は、
山縣有朋の庭への想い、作る必要が絶対にあった
そんな背景に思いを寄せて見学した無鄰菴の庭は
格別なもので
私の心も整いました

この記事をシェアする

関連記事

第4話:植木・導線・目隠し――“見えない整え方”に宿るZEN

庭をつくるとき、よく聞かれるのは「どの木を植えるか?」ということ でも僕が大切にしているのは、“どこに”植えるかです。 例えば: アプローチの途中でふと視線を止める「見つけの木」 玄関を出て振り返ったときに映える「見返りの木」 視線が抜けすぎる場所に置いて、自然に歩みを誘導する植栽 これらは説明しなければ気づかれないほど小さな工夫。けれど、人の動きや心の落ち着き方に大きく影響しま…

第3話:ZENって実際に施工に落とし込めるの?

〜勾配が取れない現場で、どう“ととのう”のかを考える〜 「ZENの庭」と聞けば、多くの人が思い浮かべるのは、京都のお寺などに多く見られる苔や白砂、波模様の砂紋。 でも僕が現場で向き合ってきたのは――雨水、勾配、雑草、視線、メンテナンス。そういう“暮らしのリアル”なお悩みでした。 忘れられない現場があります。 敷地にほとんど高低差がなく、勾配すら取れない。普通なら「水が溜まりますよ」で終わってしまうような条…

第2話:ZENの庭って、どんな庭?〜コケ?石?それとも…ただの空間?〜

ネットで“ZEN GARDEN”って検索すると、 だいたいこんな画像が出てくるんですよね。 コケ 白砂利に石がポツン 熊手で描いた波みたいな模様 なんか“無”な感じのやつ ザ・京都のお寺の庭! あー、あれね 「いかにも禅寺の庭!」っていう、あれ それって、ほんとに“ZENの庭”なの? って思う 正直、悪いとは思わないけど ああいうのって、住職が歩く庭であって、 子どもや犬が走る現実的…