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第4話:植木・導線・目隠し――“見えない整え方”に宿るZEN

庭をつくるとき、よく聞かれるのは「どの木を植えるか?」ということ
でも僕が大切にしているのは、“どこに”植えるかです。

例えば:

  • アプローチの途中でふと視線を止める「見つけの木」

  • 玄関を出て振り返ったときに映える「見返りの木」

  • 視線が抜けすぎる場所に置いて、自然に歩みを誘導する植栽

これらは説明しなければ気づかれないほど小さな工夫。けれど、人の動きや心の落ち着き方に大きく影響します。

花壇も同じです。
レンガを積む高さを数センチ抑えるだけで「主張しすぎない余白」が生まれる。
素材をラフに混ぜて組むだけで「きっちり感」から解放される。

導線もまた重要です。
人は無意識に歩きやすい方へ流れるもの。そこにアプローチのラインを重ねてやると、ストレスなく自然に庭が使われていく。

そして目隠し。
ただ隠すのではなく、透け具合や高さを調整し、「見せたい景色だけを残す」。
ポストや門柱の位置も同じで、ほんの少し高さや角度を変えるだけで、玄関先がぐっと落ち着くんです。

――これらの工夫は、派手でも奇抜でもありません。
でも、暮らす人が「なんか心地いい」と感じる下支えになっている。

僕にとってZENとは、こういう“気づかれない整え方”の積み重ねにこそ宿るものだと思っています。

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