2026.08.09
犬に「広い庭」が必要とは限らない|大切なのは広さより、どう過ごせるか
「犬を飼うなら、広い庭があった方がいい」 犬をすでに飼っている方、これから犬を迎える方の中には、そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。 確かに、庭が広ければ犬が走れる距離は長くなります。 大型犬や運動量の多い犬種なら、広さが役立つ場面もたしかにあります。 しかし、私は犬と庭を考えるとき、 「庭は広ければ広いほど犬が幸せ」 とは限らないと思っています。 むしろ大切なのは、 その庭…
投稿日:2025.11.18 最終更新日:2025.11.18
〜勾配が取れない現場で、どう“ととのう”のかを考える〜
「ZENの庭」と聞けば、多くの人が思い浮かべるのは、京都のお寺などに多く見られる苔や白砂、波模様の砂紋。
でも僕が現場で向き合ってきたのは――雨水、勾配、雑草、視線、メンテナンス。そういう“暮らしのリアル”なお悩みでした。
忘れられない現場があります。
敷地にほとんど高低差がなく、勾配すら取れない。普通なら「水が溜まりますよ」で終わってしまうような条件。けれど、そこから先が面白いんです。
僕がした工夫は、例えば:
玄関ポーチ1段までかさ上げし、車庫のコンクリートの中央を谷にして排水を工夫
デッキ下を砕石で仕上げ、雨水をそのまま浸透させる層にした
アプローチの一部に割栗石を配置し、“水の抜け道”に変えた
どれも地味で目立ちません。けれど、雨が降ったあとに水が流れていくのを見ると、現場でしか味わえない満足感がある。
僕にとってのZENは「無」ではない。
与えられた条件の中で、暮らしがととのうように、そっと整えていくこと。
割栗石の土留めも同じです。形も大きさもバラバラの石を、人の手で崩れないように積み上げる。完全な均一じゃないからこそ、自然に馴染み、落ち着きを生む。
それはまるで「不揃いをそのまま受け入れながら、静かにととのえる」作業そのもの。
そこに、僕はZENを感じるのです。
👉 次回予告
第4話:形をいじらず、敷地を“活かす”ということ。
ありのままの土地に寄り添う設計は、なぜ心地よいのか?
2026.08.09
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