2026.07.02
50代・60代からの庭
50代・60代から考える、これからの庭 50代、60代になると、定年後やリタイア後の人生について考える機会が増えてきます。 定年を「人生の終わり」ではなく、第二の人生のスタートと捉え、そのタイミングで庭をリフォームしたいと相談に来られる方は、実際に少なくありません。 マイホームを建てた当時は、若く、子育てを中心に考えた庭でした。 芝生に生垣、天然木のウッドデッキ イングリッシュガーデンが日本に入ってきた…
投稿日:2025.11.18 最終更新日:2025.11.18
〜勾配が取れない現場で、どう“ととのう”のかを考える〜
「ZENの庭」と聞けば、多くの人が思い浮かべるのは、京都のお寺などに多く見られる苔や白砂、波模様の砂紋。
でも僕が現場で向き合ってきたのは――雨水、勾配、雑草、視線、メンテナンス。そういう“暮らしのリアル”なお悩みでした。
忘れられない現場があります。
敷地にほとんど高低差がなく、勾配すら取れない。普通なら「水が溜まりますよ」で終わってしまうような条件。けれど、そこから先が面白いんです。
僕がした工夫は、例えば:
玄関ポーチ1段までかさ上げし、車庫のコンクリートの中央を谷にして排水を工夫
デッキ下を砕石で仕上げ、雨水をそのまま浸透させる層にした
アプローチの一部に割栗石を配置し、“水の抜け道”に変えた
どれも地味で目立ちません。けれど、雨が降ったあとに水が流れていくのを見ると、現場でしか味わえない満足感がある。
僕にとってのZENは「無」ではない。
与えられた条件の中で、暮らしがととのうように、そっと整えていくこと。
割栗石の土留めも同じです。形も大きさもバラバラの石を、人の手で崩れないように積み上げる。完全な均一じゃないからこそ、自然に馴染み、落ち着きを生む。
それはまるで「不揃いをそのまま受け入れながら、静かにととのえる」作業そのもの。
そこに、僕はZENを感じるのです。
👉 次回予告
第4話:形をいじらず、敷地を“活かす”ということ。
ありのままの土地に寄り添う設計は、なぜ心地よいのか?
2026.07.02
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2026.05.25
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